「介護の仕事に興味はあるけれど、高校卒業後すぐに訪問介護で働けるのかな?」
「施設で働く介護職と、訪問介護は何が違うのだろう?」
訪問介護は、利用者さんの自宅を訪れ、一人ひとりの生活を支える福祉の仕事です。人とじっくり関わりたい高校生にとって魅力的な選択肢ですが、就職前に知っておきたい資格や仕事の特徴もあります。
この記事では、高卒から訪問介護を目指す方法や、求人票・職場見学で確認したいポイントを紹介します。
訪問介護とは?利用者さんの「自宅での暮らし」を支える仕事
訪問介護は、ホームヘルパーが利用者さんの自宅を訪問し、日常生活を支えるサービスです。
主な仕事は、食事・入浴・排せつなどをサポートする「身体介護」と、掃除・洗濯・買い物・調理などを行う「生活援助」です。厚生労働省|訪問介護(ホームヘルプ)
施設介護では、複数の利用者さんをチームで支えます。一方、訪問介護では、利用者さんの自宅で、一対一を基本に関わります。
住まいの環境や生活習慣、家族との関わり方は人それぞれです。「この方が安心して自宅で暮らし続けるには、どんな支援が必要だろう」と考えながら、相手に合ったサポートを行います。

高卒から訪問介護を目指せる?
高卒から介護・福祉の会社へ就職し、訪問介護を目指すことは可能です。ただし、訪問介護員として利用者さんの自宅を訪問して介護を行うには、基本的に「介護職員初任者研修」の修了などが必要です。
厚生労働省の職業情報サイトでも、訪問介護員になるには介護職員初任者研修課程の修了が必要と案内されています。厚生労働省 Job Tag|訪問介護員/ホームヘルパー
そのため、高卒求人を探すときは、次のような会社を選ぶと安心です。
・入社後の資格取得を支援している
・研修費用を会社が負担している
・資格取得後、先輩ヘルパーに同行しながら仕事を学べる
・初めは先輩ヘルパーと同行して仕事を学べる
・介護施設やデイサービスなどほかの介護サービスも運営している。
資格が必要だからこそ、未経験者をどのように育てるかは会社選びの大切なポイントです。
訪問介護の一日の流れ
働き方は事業所によって異なりますが、訪問介護の一日は、複数の利用者さんの自宅を訪問しながら進みます。
例:日勤の場合
| 時間 | 主な内容 |
|---|---|
| 8:30 | 出勤・当日の予定や利用者さんの情報を確認 |
| 9:00 | 1件目を訪問。着替えや朝食後の片付けを支援 |
| 10:30 | 2件目を訪問。掃除・洗濯・買い物などを支援 |
| 12:00 | 休憩 |
| 13:00 | 3件目を訪問。入浴や移動などを支援 |
| 15:00 | 4件目を訪問。調理や服薬確認、見守り |
| 16:30 | 記録の入力・スタッフ間で情報共有 |
| 17:30 | 退勤 |
※訪問件数や支援内容、勤務時間は事業所や利用者さんのケアプランなどによって異なります。
利用者さんの体調や生活の変化を記録し、事業所のスタッフやケアマネジャーと共有することも重要な仕事です。
訪問介護に向いている高校生
訪問介護では、介護技術だけでなく、相手の生活や気持ちを尊重する姿勢が求められます。
特に、次のような人は訪問介護に向いています。
・一人ひとりと丁寧に関わることが好きな人
・相手の話を聞き、気持ちをくみ取ろうとできる人
・小さな変化に気づける人
・約束や時間を守り責任感を持って行動できる人
・分からないことを一人で抱え込まず報告・相談できる人
利用者さんの自宅を訪問するため、慣れてきた後は一人で対応する場面もあります。ただし、訪問介護は一人きりで仕事を抱えるものではありません。サービス提供責任者や先輩スタッフと連絡を取り、チームで利用者さんを支えます。

求人票・職場見学で確認したい5つのこと
訪問介護の求人を見つけたら、仕事内容だけでなく、次の点も確認しましょう。
1.資格取得の支援があるか
「介護職員初任者研修の費用補助」「勤務時間内の研修」「資格手当」など、支援内容を確認しましょう。
2.最初の研修や同行期間はどのくらいか
未経験でいきなり一人で訪問するのは不安なものです。入社後の研修内容や、先輩に同行して学ぶ期間を聞いてみましょう。
3.移動手段と運転免許の条件
訪問先へは、車・自転車・バイクなどで移動します。普通自動車運転免許が必要な求人もあるため、求人票の「必要な免許・資格」は必ず確認してください。
4.訪問する地域と勤務時間
訪問エリアが広いか、早朝・夜間の訪問があるか、休日の取り方はどうなっているかを確認しましょう。自分の生活に合った働き方ができるかを考えることが大切です。
5.困ったときに相談できる体制があるか
職場見学では、「急な体調変化があった場合はどう対応しますか」「新人が相談しやすい仕組みはありますか」と質問してみましょう。スタッフ同士で助け合える職場かどうかが分かります。
将来は介護福祉士やサービス提供責任者も目指せる
訪問介護の仕事を続けながら、たとえば「介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士」と、段階的にスキルアップしていくことができます。
実務経験を積み、実務者研修を修了して介護福祉士の国家試験に合格すると、より専門性の高い介護職を目指せます。また、実務者研修修了者や介護福祉士は、訪問介護のサービス提供責任者を目指す道もあります。
厚生労働省 Job Tag|訪問介護員/ホームヘルパー
利用者さんへの支援だけでなく、スタッフの調整やサービス内容の管理など、将来の仕事の幅を広げられるのも訪問介護の特徴です。

まとめ|高卒から、利用者さんの暮らしに寄り添う仕事へ
訪問介護は、利用者さんが住み慣れた自宅で安心して暮らせるように支える仕事です。訪問介護員として働くには資格が必要ですが、高卒から介護・福祉の会社へ就職し、研修や資格取得支援を活用して目指すことができます。
求人票では資格取得支援や研修体制、職場見学では新人へのサポートやスタッフ間の連携を確認しましょう。
人とじっくり関わり、誰かの毎日を支えたいと思う高校生は、訪問介護という仕事にもぜひ注目してみてください。