
「求人票」は企業の第一印象を決める大切なツール
求人票とは、企業が人材を募集する際に、仕事内容や勤務条件、給与、勤務地などの情報をまとめた文書です。
求職者にとっては、応募を検討するための重要な判断材料であり、企業にとっては、自社の魅力を伝え、応募を促すための「入口」となる存在です。
掲載媒体(ハローワーク、求人サイト、自社採用ページなど)によってフォーマットは異なりますが、一般的には以下のような項目が含まれます。
■募集職種
■仕事内容
■勤務地
■雇用形態(正社員・アルバイトなど)
■給与・手当
■勤務時間・休日
■応募条件
■福利厚生
■企業情報
求人票は、単なる情報の羅列ではなく、求職者に「ここで働きたい」と思ってもらうための広告的な側面も持っています。
特に売り手市場が続く現在、求職者目線で分かりやすく、かつ魅力的に伝える工夫が欠かせません。
応募が集まる求人票は4つのポイントで決まる

求人票は、求職者に「この仕事に応募したい」と思ってもらうための大切なツールです。
以下の4つのポイントを意識することで、より効果的な求人票に仕上がります。
ターゲットを明確にする
まずは「どんな人に来てほしいのか」を明確にすることが重要です。
未経験者なのか、経験者なのか、新卒か中途かなど、想定する応募者像に合わせて、伝えるべき情報や言葉選びが変わります。
仕事内容は具体的に書く
職種名だけでは仕事の内容が伝わりにくいため、具体的な業務内容、使用するツール、1日の流れなどを記載しましょう。
働くイメージが湧くように、実際の業務の様子を描くことがポイントです。
企業の魅力やメリットをアピールする
他社と差別化を図るためには、「なぜこの会社で働くべきか」を伝えることが大切です。
福利厚生や働きやすさ、成長機会、社風など、自社ならではの魅力を具体的に書きましょう。
曖昧な表現を避ける
「やる気のある方歓迎」「アットホームな職場」といった抽象的な表現は、内容が伝わりづらく、信頼性を欠く恐れがあります。
「部署を超えたランチ交流あり」など、具体的な事実に置き換えることで、リアルな職場の雰囲気が伝わります。
具体例で学ぶ、伝わる求人票の書き方

求人票は、「誰が読んでも分かりやすく」「働くイメージが持てる」ことが重要です。
以下に、主な項目ごとの書き方のポイントと具体例をご紹介します。
■ 職種名
NG例:営業職
OK例:法人向け業務システムの提案営業(既存顧客中心)
■ 仕事内容
NG例:営業全般を担当していただきます。
OK例:自社の業務効率化システムを、既存顧客に提案・導入する営業職です。
月10〜15件の担当企業を持ち、商談はオンラインが中心。提案資料作成にはPowerPointを使用。入社後はOJT研修からスタートします。
■ 応募資格・歓迎要件
NG例:経験者歓迎
OK例:
【必須】営業経験(業界不問)
【歓迎】IT業界での法人営業経験、普通自動車免許(AT限定可)
■ 勤務地
OK例:東京都港区〇〇1-2-3 ABCビル5F(新橋駅 徒歩5分)
※リモート勤務可(週2日まで)/転勤なし
■ 給与
OK例:月給25万円〜35万円(固定残業代20時間分・3.5万円〜を含む)
※年収例:420万円(入社2年目・営業職)
■ 勤務時間・休日
OK例:9:00〜18:00(実働8時間)
完全週休2日制(土日祝休み)、年間休日120日以上
※月平均残業時間:約15時間
■ 福利厚生
OK例:
■各種社会保険完備
■交通費全額支給
■住宅手当(条件あり)
■資格取得支援制度
■年1回の社員旅行(会社全額負担)
具体的な表現を用いることで、求職者は「自分がその職場で働く姿」をより明確にイメージできるようになります。
誤解やトラブルを防ぐための注意点とは?

求人票を作成する際には、応募者との信頼関係を築くためにも、以下の点に注意することが大切です。
誇張や虚偽の表現はNG
実際より高すぎる給与や、現実とは異なる勤務条件を記載すると、入社後のギャップにより早期退職につながる恐れがあります。
「月収50万円も可能!」などの過度な表現は避け、実態に基づいた内容を心がけましょう。
曖昧な表現を避ける
「やる気のある方歓迎」「コミュニケーション力のある方」などの抽象的な言葉は、読み手が自分に当てはまるか判断しづらくなります。
背景や理由を添えて、具体的な能力や経験に落とし込みましょう。
法令を遵守する
求人票は、職業安定法や男女雇用機会均等法などの法律に基づいて作成する必要があります。
「若手活躍中」「女性歓迎」といった表現は、性別や年齢による差別と取られる可能性があるため注意が必要です。
専門用語・社内用語は控える
社内で通じる言葉でも、求職者にとっては不明な場合があります。
「SaaS」「フィールドセールス」などの言葉は、一般的な表現に言い換えるか、補足説明を加えましょう。
求人票+αで“企業のリアル”を伝えよう

求人票は、単なる募集文ではなく、求職者に企業の魅力を伝える“最初のプレゼンテーション”です。
採用の成功には、応募の「質」を高めることが不可欠であり、その鍵を握るのが、情報が行き届き、魅力が伝わる求人票の存在です。
求人票を作成する際は、以下のポイントを意識しましょう。
■求める人物像(ターゲット)を明確にし、その人に響く表現を選ぶ
■業務内容や条件は、具体的かつ正確に記載する
■自社で働くメリットや魅力を積極的にアピールする
■法令を遵守し、誤解や不信感を与えない表現に留意する
とはいえ、求人票だけでは伝えきれない情報や雰囲気も多くあります。
実際に職場で働く人の姿や、現場の空気感、企業としての価値観などは、テキストだけでは限界があるのも事実です。
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求人票だけでは伝えきれない“企業の魅力”や“働くリアル”を、写真やインタビュー、動画などで補完。
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