
高校生の就職活動において、インターンシップはとても貴重な体験ですが、
「インターンシップ先の探し方や進め方がわからない」
「インターンシップをやる意味なんてある?」
など、インターンシップにあまり良い印象を持っていない人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、インターシップは就職活動において有利なのか、インターンシップ先を効率的に探す方法、インターンシップに参加する際の注意点など、詳しく解説していきます。
インターンシップとは

インターンシップとは、学生が企業で一定期間、実際の仕事を体験できるプログラムです。
高校卒業後の進路を考える上で非常に貴重な機会であり、実際の職場環境や業務内容を体験することで、自分に合った仕事や業界を見つけることができます。
インターンシップとアルバイトの違い
インターンシップは、将来の職業選択やキャリア形成を目的とし、専門的な業務を通じて企業の仕組みや仕事の実態を学ぶ機会です。
そのため、多くの場合無償または交通費程度の支給で、1日から数週間ほどの短期間に集中して行われます。
一方、アルバイトは主に収入を得るための労働で、接客や定型的な業務が中心となり、長期的に継続して働きます。
高校生にとって、インターンシップは単なる労働ではなく、自己理解と将来の進路を探る貴重な経験となるのです。
高校生のインターンシップは就職に有利なのか

高校生がインターンシップに参加することは、将来の就職活動においてとても有利になります。
まず、実際の職場環境を直接体験することで、自分の適性や興味を深く理解できます。
単に机上で学ぶ知識とは異なり、実践的な経験は自己理解を促進し、より明確に将来の理想像や目標を描くことができます。
また、企業は即戦力となる人材を求めているため、インターンシップを通じて社会人としての基本的なマナーやコミュニケーション能力を磨くことで、これらは就職試験や面接において大きな武器となります。
さらに、実際の職場で学んだ経験は、エントリーシートや面接での具体的なエピソードとして語ることができ、他の学生との差別化につながります。
インターンシップは人脈形成の絶好のチャンスでもあります。
企業の担当者や社員との出会いは、将来の就職活動においても貴重なネットワークとなる可能性があります。
このように、インターンシップは単なる職業体験ではなく、キャリア形成における貴重な投資と言えるでしょう。
高校生のインターンシップ先を効率的に探す方法

高校生がインターンシップ先を探す上で、効率的に探すことができる方法をいくつか紹介します。
地域の中小企業へ直接連絡してみる
商工会議所へ連絡する
インターンシップ専門サイトで探す
先生や進路指導の先生に相談
まずは身近な学校の先生や進路指導の先生に相談をしてみましょう。
多くの高校では、地元企業と連携したインターンシッププログラムを持っていたり、過去に卒業生の受け入れ実績がある企業の情報を把握しています。
学校推薦枠があるインターンシップもあるため、早めに先生に希望を伝えることが重要です。
地域の中小企業へ直接連絡してみる
地域の中小企業に直接アプローチすることで、公開されていないインターンシップ情報を獲得できることがあります。
興味のある企業のホームページから連絡先を調べて「⚪︎⚪︎高校の学生ですが、貴社の仕事を体験させていただきたいです。インターンシップの受け入れはされていますでしょうか?」と丁寧に問い合わせてみましょう。
直接担当者と話すことで、インターンシップの実績がない企業でも機会を作り出せる可能性があり、自分自身の積極性を企業に示す良い機会にもなります。
なお、企業へ連絡をする前に必ず学校の先生に相談してから連絡するようにすると、後のトラブルを防ぐことができます。
商工会議所へ連絡する
商工会議所は地域の企業情報に精通しており、高校生のインターンシップを受け入れてくれる企業を募集しています。
直接商工会議所へ問い合わせることで、公開求人には出ていない隠れたインターンシップ情報を、教えてもらえる可能性があります。
インターンシップ専門サイトで探す
インターンシップ専門サイトでは全国の企業や団体で、高校生のインターンシップを募集している企業の情報を提供しています。
ここでは、高校生におすすめのインターンシップ専門サイトを紹介します。
ATTEME(アッテミー)
PROJECT INDEX(プロジェクトインデックス)

activoは、国内最大級のNPO法人・社会的企業のボランティアと職員、アルバイトの募集サイトですが、インターンシップの受け入れ企業も掲載しています。
一般企業だけではなく、NPO法人や活動団体に興味がある人はこちらのサイトを利用してみると良いでしょう。

ATTEMEは、高校生向けのインターンシップマッチングサイトです。
「ものづくり」「人と接する」などテーマ別で検索できたり、「夏休み」「春休み」など実施時期で検索できるほか、インターンシップを実施する地域に絞って、企業を検索することができます。
しかし、まだまだ掲載している企業が少ない印象なので、一度自分が住んでいる地域で検索して探してみることをお勧めします。

PROJECT INDEXは、面白いプロジェクトを探すことができる、インターンシップ検索サイトです。
高校生だけではなく、大学生や社会人も対象にしているため、高校生を募集している企業を絞って検索する必要があります。
高校生がインターンシップ参加時に注意するポイント

インターンシップに参加する前に、企業研究は必須です。
その企業がどんな事業を行い、どのような価値観を大切にしているかを理解しておきましょう。
企業のホームページや会社案内だけではなく、可能であれば実際の商品やサービスも確認しておくと、より深い理解が得られます。
また、挨拶・言葉遣い・電話応対など、基本的なビジネスマナーを事前に学んでおくことで、良い第一印象を与えることができます。
その他、インターンシップ参加時に注意しておきたいポイントは以下の通りです。
コミュニケーション
時間厳守
積極的な姿勢
振り返りと感謝の気持ちを伝える
服装と身だしなみ
特に指定がない場合は清潔感のあるスマートカジュアルが基本です。
高校の制服でも構わないことが多いですが、不明な場合は事前にインターシップ先へ確認をしてみましょう。
男性は髪型を整え、女性は派手なメイクや長い爪は避けて香水は控えめにし、アクセサリーも最小限に抑えるのがマナーです。
過去に投稿した記事「スーツって必要?」高校生の就職面接・服装完全ガイド!内で紹介をした、「面接に挑む前にチェック!服装完全ガイド」も参考にしてみてください。
コミュニケーション
わからないことは積極的に質問し、メモを取ることを心がけましょう。
メモは、スマホではなくメモ帳などの紙に書くのがマナーですので、事前に準備をして持っていくと良いでしょう。
ただし、企業の機密情報や個人的な質問は避けるべきです。
また、社員の方に話しかけられたら、目を見て対応しはっきりとした声で返答することを心がけましょう。
SNSで簡単に情報発信できる時代ですが、インターンシップの内容を投稿する場合は、企業の機密情報を漏らさないよう注意が必要です。
時間厳守
インターンシップ当日は、開始時間の10〜15分前には到着するよう余裕を持って行動しましょう。
初めての場所の場合、道に迷う可能性も考慮してインターンシップ実施当日までに、経路を事前に確認しておくことをお勧めします。
万が一遅れそうな場合は、すぐに連絡を入れることが社会人としての基本マナーです。
積極的な姿勢
インターンシップは「与えられるもの」ではなく、自分から積極的に学びを得る場です。
課題やグループワークには積極的に参加し、自分の意見を述べる機会があれば遠慮せず発言をしましょう。
また、休憩時間も貴重な情報収集や人脈形成の機会と捉え、社員や他の参加者と会話をしてみましょう。
振り返りと感謝の気持ちを伝える
インターンシップ終了後は、学んだことや気づきをノートにまとめておきましょう。
これは就職活動の際の自己PRや志望動機に活かせます。
また、お世話になった担当者への感謝の気持ちを伝えるため、丁寧なお礼のメールや文書を送るようにしましょう。
この小さな行動が、企業からの良い印象につながり、後の就職活動で活かされることもあります。
まとめ

今回は、後悔しない就職のために高校生のためのインターンシップについて、解説してきました。
インターンシップは、アルバイトとは違い自己理解と将来の進路を探る貴重な体験であり、後の就職活動において自己PRや志望動機にも、インターンシップでの経験が活かされることがあります。
特に「将来どんな職につくか決めていない」「自分がどういう人間なのかわからない」「人脈を広げたい」と考えている人は、インターンシップに参加してみると良いでしょう。
インターンシップ先を一人で探すのは困難なので、学校の担任の先生や進路指導の先生、インターンシップ専門のサイトなどを利用して、自分に適切なインターンシップ先を探してみると良いでしょう。
また、インターシップに向かう際には事前に企業研究を欠かさず行い、どのような事業を行いどんな価値観を大切にしているかを確認しておきましょう。
インターンシップ参加時には、服装や身だしなみなどに気をつけて挑み、終了時には感謝の気持ちをメールもしくは文書にて伝えましょう。
そういった取り組みは後の就職活動にて活かされる場合があります。